「機器の名前なんて何でもいい」——そう思っていた新人時代の自分に言いたい。命名規則は、運用のしやすさを大きく左右します。決め方をまとめます。
なぜ命名規則が大事か
障害対応や設定変更のとき、名前を見ただけで「どこの・何の機器か」が分かると、判断が速くなります。逆に switch1 switch2 のような無意味な名前だと、毎回図面と照らし合わせる羽目になります。
ホスト名の考え方
「拠点・役割・番号」のように、意味のある要素を並べます。
例: TKY-CORE-SW-01
│ │ │ └ 連番
│ │ └ 機器種別(SW/RT/FW)
│ └ 役割(CORE/DIST/ACCESS)
└ 拠点(TKY=東京)
これなら名前を見ただけで「東京のコアスイッチ1号機」と分かります。
ルールを先に決めて統一
- 要素の順番と区切り文字(ハイフンなど)を固定
- 略語の辞書を作る(拠点コード、役割コード)
- 大文字/小文字を統一
途中で変えると混乱するので、プロジェクト最初に決めて全機器で統一します。
インターフェースのdescription
ポートの説明も命名規則の一部です。「接続先の機器とポート」を書きます。
interface Gig0/1
description ** to TKY-DIST-SW-01 Gi0/24 **
これがあると、ケーブルを辿らなくても接続関係が分かります。障害時の切り分けが段違いに速くなります。
VLANやオブジェクトも同様に
VLAN名、ACL名、オブジェクトグループ名も、用途が分かる名前にします。VLAN10 より VLAN10_Sales の方が、後で見て意味が通ります。
やってはいけないこと
- 意味のない連番だけ(
sw1sw2) - 個人名や一時的な名前(
tanaka-test) - 表記ゆれ(
CoreとCOREが混在)
まとめ
命名規則は「拠点・役割・番号」を意味が通る形で並べ、プロジェクト全体で統一するのが基本です。ホスト名とdescriptionを整えるだけで、運用フェーズの調査が驚くほど楽になります。地味ですが、後任者と未来の自分を助ける投資です。