IPアドレス管理、Excelでやっていて破綻しかけていませんか。3年目でたどり着いた、崩れにくい管理台帳の作り方を共有します。
なぜ台帳が崩れるのか
「空いてると思って振ったIPが実は使われていた」「誰が何に使っているか分からない」——台帳が現実とズレると、こうした事故が起きます。崩れる原因は、更新されない・粒度がバラバラ・設計方針がないの3つです。
まずアドレス設計の方針を持つ
台帳の前に、割り当ての方針を決めます。
- セグメントを用途で分ける(サーバ系、利用者系、管理系、ネットワーク機器系)
- 各セグメント内で、範囲を用途別に予約(例: .1〜.10はネットワーク機器、.11〜.50はサーバ、.100〜はDHCP)
方針があると、「次はどこに振るか」で迷わなくなります。
台帳に持たせる列
- ネットワーク(例: 192.168.10.0/24)とセグメント用途
- IPアドレス(1行1IP、または範囲)
- 割り当て先(ホスト名、機器、用途)
- 状態(使用中/予約/空き)
- 更新日・担当
「状態」列があると、空きが一目で分かります。
破綻させないルール
- 振ったら即記入: 「後で書く」は必ず忘れる。作業とセットで更新。
- 1つの正(Single Source of Truth): 台帳が唯一の正。複数の版を作らない。
- DHCP範囲とスタティック範囲を分ける: 重複払い出しを防ぐ。
- 予約を明示: 将来用に空けている所も「予約」と書く。空きと誤認させない。
規模が大きいならIPAMツール
台数が増えてExcelが限界なら、IPAM(IP Address Management)ツールの導入も検討します。使用状況の自動チェックや、DNS/DHCP連携ができ、人手の更新漏れを減らせます。
まとめ
IP台帳は、設計方針+即時更新+唯一の正の3点で崩れにくくなります。Excelでも、ルールを守れば十分運用できます。逆にルールがないと、どんなツールでも破綻します。台帳は「作る」より「保つ」が本番です。