自宅ラボを一歩進めて、実際に手を動かせるネットワーク構成を組んでみましょう。VLANとルーティングを、家で体験する構成例を紹介します。
目指す構成
自宅で、こんな小さな企業ネットワークを再現します。
[インターネット]
│
ルータ/ファイアウォール
│
L2スイッチ(VLAN対応)
├─ VLAN10(サーバ用)
└─ VLAN20(クライアント用)
VLANで区切り、VLAN間はルーティングで通す。これは実際の社内ネットワークの縮小版です。
実現手段の選択肢
- 仮想で組む(手軽): GNS3やEVE-NGで、ルータ・スイッチ・PCを仮想的に配置。お金がかからない。
- 中古実機で組む(本格): 中古のCisco Catalystスイッチやルータを入手して、実際のケーブルで組む。手触りがある。
- ソフトウェアで組む: pfSense/OPNsense(無料のファイアウォール/ルータOS)をVMや小型PCに入れる。
まずは仮想で組み、興味が深まったら実機、という順がおすすめです。
試すと面白いこと
- VLAN分離の確認: VLAN10とVLAN20が、そのままでは通信できないことを確認
- VLAN間ルーティング: L3で経路を作り、通信できるようにする
- DHCP: 各VLANでIPを自動配布
- ファイアウォール: VLAN20からVLAN10のサーバへ、特定ポートだけ許可
- NAT: 内部からインターネットへ出る仕組みを再現
pfSenseで遊ぶ
pfSenseは無料の高機能ファイアウォール/ルータです。VMや小型PCに入れると、
- ルーティング、NAT、DHCP、ファイアウォール
- VPNサーバ
- トラフィックの可視化
まで、家で本格的に試せます。実務のFW/ルータの考え方を、無料で学べる良い教材です。
記録を残す
組んだ構成、詰まった点、分かったことをメモに残すと、後で見返せて資産になります。このRackShareに検証記事として書くのも、理解を深める良い方法です。
まとめ
自宅ラボでVLANとルーティングを組むと、社内ネットワークの仕組みが体で分かります。仮想なら無料、実機なら手触り、pfSenseなら本格的なFW体験。「分離して、ルーティングで通し、FWで制御する」という実務の型を、家で安全に何度でも試せます。まずは仮想で、VLAN2つの構成から始めてみてください。