複数のルーティング情報源をつなぐ「再配布」。便利だけど事故りやすいので、基本と注意点をラボで確認しました。
再配布とは
あるルーティングプロトコル(や情報源)が持つ経路を、別のプロトコルへ流し込む機能です。例えば、スタティックルートで書いた経路をOSPFに広める、といった使い方をします。
router ospf 1
redistribute static subnets
subnets を付けないと、クラスフルな経路しか再配布されず、サブネット化した経路が入らないので注意です(定番のハマりどころ)。
メトリックの扱い
プロトコルごとにメトリックの尺度が違う(OSPFはコスト、EIGRPは帯域や遅延…)ため、再配布時にメトリックを与える必要があります。
redistribute static metric 20 subnets
一番怖いのは「ルーティングループ」
2つのプロトコルを双方向で再配布すると、A→Bに流した経路がB→Aで戻ってきて、次第に経路がおかしくなる(ループ・準最適経路)ことがあります。境界(再配布ポイント)が複数あると特に危険です。
事故を防ぐ定石
- できるだけ片方向にする、または再配布ポイントを1点に絞る
- ルートタグを付けて、戻ってきた経路を識別してフィルタする
redistribute static route-map TAG-STATIC
route-map TAG-STATIC permit 10
set tag 100
反対側で tag 100 の経路を弾けば、自分が出した経路の出戻りを防げます。
ラボでの確認手順
- スタティックを1本書き、OSPFへ再配布
- 反対側ルーターで
show ip routeにO E2(外部経路)で載るか確認 - subnets 有無で載り方が変わるのを確認
再配布は「動かすだけなら簡単、安全に運用するのが難しい」機能でした。タグとフィルタをセットで覚えるのが実務のコツだと感じています。