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ルート集約(サマライズ)でルーティングテーブルを小さくする

田中 ・ 公開 2026-07-25 ・ 更新 2026-09-04 ・ 閲覧 86

CCNPを勉強していて「なぜアドレス設計を連続させるのか」がようやく腑に落ちました。鍵はルート集約でした。

テーブルが大きいと何が困るのか

ルーターは宛先ネットワークごとにエントリを持ちます。拠点が増えるほどこのテーブルが膨らみ、メモリ消費・検索コスト・経路変動時の再計算が増えます。細かい経路を1本にまとめれば、これらを軽くできます。

集約の考え方

連続した複数のネットワークは、共通の上位ビットでひとまとめにできます。例えば、

192.168.0.0/24
192.168.1.0/24
192.168.2.0/24
192.168.3.0/24

の4つは、上位22ビットが共通なので 192.168.0.0/22 の1本に集約できます。4エントリが1エントリになります。

OSPFでの集約(ABRで)

OSPFはエリアの境界(ABR)で集約します。

router ospf 1
 area 1 range 192.168.0.0 255.255.252.0

これで area 1 内の細かい経路が、他エリアには /22 の1本として広告されます。エリア内のリンクが揺れても、集約された1本は変わらないので、他エリアへの波及も抑えられるのが嬉しい副次効果です。

集約の前提は「アドレス設計」

集約は、アドレスが連続・整理されていて初めて効きます。拠点にバラバラのアドレスを割り当てると、きれいに1本へまとめられません。だから設計段階で「この拠点群は 192.168.0.0/22 の中から配る」と決めておくわけです。ここが「なぜ設計でアドレスブロックを区切るのか」の答えでした。

注意点

集約すると、実在しないアドレス(穴)宛てのパケットも自分に吸い込む形になります。OSPFはABRにNull0への集約経路を自動生成してループを防ぎますが、手動集約するBGP等では、意図しないブラックホールに注意が必要です。「集約は便利だが、穴の扱いを意識する」を教訓にしています。

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