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OSPFの基本|なぜルーティングプロトコルが必要なのか

鈴木 ・ 公開 2026-08-08 ・ 更新 2026-09-04 ・ 閲覧 60

スタティックルートは分かったけど、OSPFが何のためにあるのか最初はピンと来ませんでした。同じ人向けに、ざっくり整理します。

そもそもルーティングとは

ルーターは「宛先のネットワークへ行くには、次にどのルーターへ渡せばいいか」を表(ルーティングテーブル)で持っています。宛先ごとに次の一歩(ネクストホップ)を知っている、というだけの仕組みです。

スタティックの限界

小さな構成なら、この表を手で書けます(スタティックルート)。でもルーターが10台、20台と増えると、全ルーターに全ネットワークへの経路を手書きするのは現実的ではありません。しかも、どこかの回線が切れたとき、手動では経路を切り替えられません。

そこで登場するのが動的ルーティングプロトコルで、その代表がOSPFです。

OSPFがやってくれること

OSPF(Open Shortest Path First)は、ルーター同士が自分の知っているネットワーク情報を交換し合い、全体の地図(トポロジ)を各ルーターが自動で作るプロトコルです。地図さえあれば、各ルーターは宛先までの最短経路を自分で計算できます。

ポイントは3つです。

  • 自動: 新しいネットワークを追加すると、勝手に全体へ広まる
  • 最短経路: コスト(帯域に基づく重み)が小さい経路を選ぶ
  • 障害に強い: 回線が切れると数秒〜十数秒で別経路へ切り替わる

最小の設定例(Cisco)

router ospf 1
 network 192.168.10.0 0.0.0.255 area 0
 network 10.0.0.0 0.0.0.3 area 0

network で「このネットワークをOSPFに参加させる」と宣言します。ワイルドカードマスク(0.0.0.255)はサブネットマスクの0と1を反転した書き方で、ここも最初つまずく所でした。

隣接(ネイバー)が命

OSPFはまず、直接つながったルーター同士で「ネイバー」という関係を結びます。この関係ができて初めて情報交換が始まります。うまく動かないときは、

show ip ospf neighbor

でネイバーが FULL になっているかを確認します。ここが EXSTARTINIT で止まっていると、MTU不一致やエリア番号違いなどを疑う、という流れを覚えておくと切り分けが速くなります。

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