「繋がらない」は障害対応の王道です。8年やってたどり着いた、OSI参照モデルを下から潰す切り分け手順を共有します。
なぜ「下から」なのか
物理(L1)が死んでいたら、上位で何をやっても無駄です。だから下の層から順に「ここは生きている」を確定させ、切り分けの範囲を狭めていくのが効率的です。
L1:物理を疑う(意外と多い)
- ケーブルは挿さっているか、LEDは点灯しているか
- リンクアップしているか(
show interfaceで up/up か) - 光なら受光レベル、メタルならケーブル不良
「まさか」の抜け・断線・ポート故障は本当に多いです。プライドを捨てて最初に見ます。
L2:同じネットワークの中
- 同じVLANか(
show vlan brief) - MACアドレスは学習されているか(
show mac address-table) - ARPは解決しているか(
arp -aでゲートウェイのMACが取れるか)
L3:IPとルーティング
- IP/サブネットマスク/ゲートウェイは正しいか(
ipconfig /all) - 経路はあるか(
show ip route) - pingは近い所から順に(自分→GW→相手→外部)
traceroute(tracert)で「どこまで届いてどこで止まるか」を見ると、故障箇所が一気に絞れます。
L4以上:ポートとサービス
- 相手のサービスポートは開いているか(
telnet 相手 443やTest-NetConnection) - FWでそのポートが塞がれていないか
- 名前解決(DNS)は効いているか(
nslookup) - アプリ自体が落ちていないか(プロセス、アプリログ)
切り分けの記録を残す
「L1〜L3はOK、L4のポートで詰まっている」まで絞れれば、担当(NW/サーバ/アプリ)も明確になります。切り分け結果を書き残すと、エスカレーションもスムーズです。
まとめ
繋がらない時は、下(物理)から順に「生きている」を確定していく。この型があるだけで、パニックにならずに原因へ最短で近づけます。焦って上位から闇雲に触るのが一番遠回り、というのが8年の実感です。