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DNSの仕組みを深く|再帰問い合わせと権威サーバ

ネスぺ社長 ・ 公開 2026-06-29 ・ 更新 2026-09-04 ・ 閲覧 154
技術解説 #障害対応#DNS

example.com を打つと、なぜ正しいサーバに繋がるのか。DNSの名前解決の流れを、少し深く追いかけます。

DNSは「分散した電話帳」

DNSは、ドメイン名(www.example.com)をIPアドレスに変換する仕組みです。一箇所に全部あるのではなく、世界中のサーバに階層で分散しています。

登場するサーバ

  • スタブリゾルバ … あなたのPC。問い合わせを投げる側。
  • キャッシュDNS(フルサービスリゾルバ) … 代わりに探し回ってくれるサーバ。ISPや社内に。
  • 権威DNSサーバ … そのドメインの正式な答えを持つサーバ。

名前解決の流れ(再帰問い合わせ)

www.example.com を引くとき、キャッシュDNSは根から順にたどります。

  1. ルートサーバへ「.com はどこ?」→ .comの権威サーバを教えてもらう
  2. .com権威へ「example.com はどこ?」→ example.comの権威を教えてもらう
  3. example.com権威へ「www は?」→ IPアドレスを教えてもらう

このように、上位から順にたどって答えにたどり着くのが「再帰問い合わせ」です。一度引いた結果はTTLの間キャッシュされ、次回は高速に返ります。

主なレコード

  • A / AAAA … ドメイン → IPv4 / IPv6
  • CNAME … 別名(wwwexample.com の別名、など)
  • MX … メールの宛先サーバ
  • NS … そのドメインの権威サーバ
  • TXT … SPF/DKIMなどの検証情報

調査コマンド

nslookup www.example.com
dig www.example.com A          … 詳細に見るならdig
dig example.com NS             … 権威サーバを確認
dig +trace www.example.com     … ルートから辿る様子を可視化

トラブルの定番

  • TTLとキャッシュ: レコードを変えても、TTLの間は古い値が返る。切替時は事前にTTLを短くしておく。
  • 権威とキャッシュの取り違え: 「引けない」時、どのサーバに聞いているかを意識する。
  • ネガティブキャッシュ: 「存在しない」という結果もキャッシュされる。

まとめ

DNSは、ルート→TLD→権威と階層をたどる分散システムです。dig +trace で流れを目で追うと、一気に腑に落ちます。名前解決は障害の切り分けでも頻出なので、レコード種別とTTLの挙動まで押さえておくと強いです。

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