「セキュリティは専門チームの仕事」と思っていませんか。インフラを触る全員が押さえるべき、セキュリティの基本をまとめます。
セキュリティは全員の仕事
どれだけ立派なファイアウォールがあっても、サーバの設定が甘ければそこから破られます。インフラエンジニアが日々作るサーバやネットワークの一つひとつが、セキュリティの最前線です。専門チームだけの仕事ではありません。
1. 最小権限の原則
「必要な人に、必要な分だけ」権限を与えます。
- 全員にroot/管理者権限を配らない
- 使わなくなったアカウントは無効化(退職者の放置は危険)
- ファイアウォールも「全部許可」でなく必要な通信だけ
2. デフォルトを変える
- 初期パスワードは必ず変更
- 不要なサービス・ポートは閉じる
- デフォルトの管理アカウント名を避ける
「初期設定のまま」は、攻撃者に狙われる定番の穴です。
3. パッチを当てる
既知の脆弱性は、攻撃者にとって格好の入口です。特にVPN機器やFW、公開サーバは狙われやすいので、ファームウェア・OSを最新に保ちます。「動いているから触らない」が、セキュリティでは仇になります。
4. 認証を固める
- 共有アカウントを避け、個人単位で
- 重要な入口には多要素認証(MFA)
- SSHはパスワードでなく鍵認証に
5. ログを残す・見る
- 誰が何をしたかを記録(操作ログ、認証ログ)
- 消えないように別サーバへ転送
- 異常(大量ログイン失敗など)に気づける状態に
6. 暗号化する
- 通信はSSH/TLS/VPNで暗号化(平文のtelnetは使わない)
- 保存データも、重要なものは暗号化
「便利」と「安全」のバランス
セキュリティを固めると、多少不便になります。でも、便利さを優先して穴を開けると、いつか痛い目を見ます。「なぜこの制限があるのか」を理解して、必要な不便は受け入れる。このバランス感覚が、インフラエンジニアには求められます。
まとめ
セキュリティの基本は、最小権限・デフォルト変更・パッチ適用・認証強化・ログ・暗号化。派手な技術ではなく、地道な基本の徹底です。専門家でなくても、これらを日々の構築・運用で意識するだけで、システムは格段に堅くなります。セキュリティは、全インフラエンジニアの基礎教養です。