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ゼロトラストの考え方|「境界防御」の次のセキュリティ

みさき ・ 公開 2026-07-08 ・ 更新 2026-09-04 ・ 閲覧 120

最近よく聞く「ゼロトラスト」。バズワードで終わらせず、なぜ必要なのか、従来と何が違うのかを整理します。

従来:境界防御モデル

これまでのセキュリティは、「社内は安全、社外は危険」という前提でした。ファイアウォールで境界を守り、中に入れば信頼する(社内ネットワークなら概ね自由)という考え方です。

境界モデルの限界

この前提が、今の時代に合わなくなってきました。

  • クラウド利用: データは社内ではなくクラウドにある。境界の内外が曖昧に。
  • リモートワーク: 社外から社内リソースにアクセスするのが日常に。
  • 内部からの脅威: 一度侵入されると、内部は「信頼」されているため自由に動かれてしまう(横展開)。

「中に入れば安全」という前提が、むしろリスクになりました。

ゼロトラストの原則

ゼロトラストは、**「何も信頼しない、常に検証する」**という考え方です。社内ネットワークだからといって信頼せず、アクセスのたびに検証します。

  • 常に認証・認可: 誰が、どの端末で、何にアクセスするかを毎回確認
  • 最小権限: 必要な範囲だけアクセスを許可
  • デバイスの検証: 端末が安全な状態か(パッチ、マルウェア対策)を確認
  • すべてを記録・監視: 全アクセスをログに残し、異常を検知

具体的な要素

  • 多要素認証(MFA): パスワード+αで本人確認
  • ID管理(IAM): 誰が何にアクセスできるかを集中管理
  • マイクロセグメンテーション: ネットワークを細かく分け、横展開を防ぐ
  • エンドポイント対策: 端末側の防御と可視化

一気には変えられない

ゼロトラストは製品を1つ入れて完成するものではなく、考え方であり、段階的に近づくものです。まずは、

  • 多要素認証の導入
  • アクセス権の棚卸し(最小権限化)
  • ログの集約と監視

といった、できる所から始めます。

まとめ

ゼロトラストは、「社内は安全」という前提を捨て、常に検証・最小権限・全記録で守る考え方です。クラウドとリモートワークが当たり前になった今、境界防御だけでは守りきれません。境界防御を捨てるのではなく、その上にゼロトラストの発想を重ねていく——これが現代のセキュリティの方向性です。

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