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バックアップ設計|フル/差分/増分と3-2-1ルール

サーバ番長 ・ 公開 2026-08-08 ・ 更新 2026-09-04 ・ 閲覧 240
設計・構築ノウハウ

「バックアップは取っている」——でも、いざという時に戻せなければ意味がありません。設計の基本をまとめます。

バックアップの方式

  • フルバックアップ: 毎回すべてをコピー。復元が簡単・速いが、容量と時間を食う。
  • 差分バックアップ: 前回のフルからの変更分を保存。復元はフル+最新の差分でOK。
  • 増分バックアップ: 前回の**バックアップ(増分含む)**からの変更分だけ。容量最小だが、復元はフル+全増分が必要で手間。

組み合わせるのが定番

多くの現場は、

  • 週1でフル、平日は差分(または増分)

のように組み合わせます。容量・時間・復元しやすさのバランスを取ります。

3-2-1ルール

バックアップ設計の指針として有名な原則です。

  • 3: データのコピーを3つ持つ(本番+バックアップ2つ)
  • 2: 2種類の異なるメディアに保存する
  • 1: そのうち1つは**別の場所(オフサイト)**に置く

災害や、バックアップ機ごとの故障、ランサムウェアに備えるため、「同じ場所・同じ方法だけ」を避けるのがポイントです。

一番大事なこと:復元テスト

取るだけで、戻せることを確認していないバックアップは、無いのと同じです。定期的に、

  • 実際に別環境へ復元してみる
  • 復元にかかる時間を測る(RTOの見積もりに使う)
  • データが壊れていないか確認する

「バックアップは取れていたが、いざ復元したら壊れていた/戻せなかった」は、現場で本当に起こります。

保持期間(世代管理)

  • 何世代(何日分)残すかを決める
  • 古いものは自動で削除(容量管理)
  • 法令や業務要件で保持期間が決まっている場合はそれに従う

RPOとRTOで設計する

  • RPO(目標復旧時点): どこまでのデータ喪失を許容できるか → バックアップ頻度に直結
  • RTO(目標復旧時間): どれだけ早く戻す必要があるか → 方式や構成に直結

要件(どこまで戻せればいいか、どれだけ早く戻すか)から、頻度と方式を決めます。

まとめ

バックアップは「方式(フル/差分/増分)を組み合わせ、3-2-1で分散し、必ず復元テストする」のが基本です。特に復元テストは絶対に省かないこと。取ることより、戻せることがバックアップの本質です。

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