サーバが実際に置かれるデータセンター(DC)。中で何がどう管理されているか、運用者の視点で基礎をまとめます。
ラックとユニット(U)
サーバは「ラック」という棚に収めます。高さは「U(ユニット)」で数え、1U=約4.4cm。一般的なラックは42U程度です。
- 1Uサーバ、2Uサーバ…と厚みが違う
- 重いものは下、配線を考えて配置
- ラック内のエアフロー(前面吸気・背面排気)を乱さない配置が大事
電源
DCの生命線です。
- 無停電電源装置(UPS): 停電時、発電機が起動するまでの間、バッテリーで支える
- 自家発電機: 長時間の停電に備える
- 電源の二重化(A系/B系): サーバの2つの電源を、別系統に挿す。片系が落ちても止まらない
サーバのPSU二重化も、この別系統に分けて挿して初めて意味があります。
空調(冷却)
サーバは熱を出すので、冷却は必須です。
- ホットアイル/コールドアイル: 冷気を出す通路と、熱気を集める通路を分け、効率的に冷やす
- 温度・湿度の管理(暑すぎると熱暴走、乾燥しすぎると静電気)
- 冷却が止まると、短時間で温度が急上昇し、機器が危険にさらされる
回線(ネットワーク)
- 複数キャリアの回線を引き込み、冗長化
- 建物への引き込み経路も分ける(片方が切れても大丈夫なように)
物理セキュリティ
- 入退室管理(ICカード、生体認証、共連れ防止)
- ラックの施錠、監視カメラ
- 「誰が・いつ・どのラックに触れたか」の記録
運用での確認ポイント
- ラックの電力使用量(容量オーバーで落とさないよう)
- 温度アラート
- 電源系統のバランス(A系/B系の偏り)
まとめ
データセンターは「電源・空調・回線・物理セキュリティ」を冗長化して、サーバを安全に動かし続ける場所です。クラウドの裏側も、結局はこうした物理基盤の上に成り立っています。物理を知ると、可用性設計の"なぜ"が腑に落ちます。