サーバを選ぶとき、カタログの型番と数字の羅列に圧倒されませんか。物理サーバのスペックの読み方を、実務目線でまとめます。
CPU:コア数とクロック
サーバ用CPU(XeonやEPYCなど)は、
- コア数: 同時に処理できる数。仮想化で多数のVMを載せるなら多コアが効く。
- クロック(GHz): 1コアあたりの速さ。シングルスレッド性能が要る処理では効く。
- ソケット数: 1台に複数CPUを載せられる(2ソケットが定番)。
「たくさんのVMを詰め込む」なら多コア、「重い単一処理」ならクロック、と用途で見ます。
メモリ:容量とECC
- 容量: 仮想化ではメモリが先に枯渇しがち。VMの合計に余裕を持たせる。
- ECCメモリ: サーバ用はエラー訂正機能付き。ビット化けを検出・訂正し、安定性を上げる。サーバでは必須。
- 増設を見越して、スロットの空きも確認。
ストレージ:種類と構成
- HDD: 大容量・安価・遅い。バックアップやアーカイブ向け。
- SSD(SATA/SAS): 速い。OSやDB向け。
- NVMe: 非常に速い。高IOPSが要る用途向け。
- RAID構成: 冗長性と性能のためにまとめる(別記事で詳説)。
用途(OS用は速いSSD、データ用は大容量)で使い分けます。
ネットワーク(NIC)
- ポート数と速度(1G/10G/25G…)
- 冗長化のため、最低2ポートは欲しい(後述のbonding)
電源・冗長性
- 電源ユニット(PSU)の二重化: 1つ壊れても止まらない。DCでは基本。
- ホットスワップ対応(無停止で交換)か。
選定の考え方
- 何を動かすか(Web/DB/仮想化基盤)で必要な性能を見積もる
- 将来の増加を見込んで、少し余裕を持たせる
- 冗長性(電源・NIC・ディスク)を確保する
- 保守(ベンダーサポート期間、部品供給)も確認
まとめ
サーバ選定は「用途→必要性能→余裕→冗長性→保守」の順で考えます。数字の羅列に見えるスペックも、「何を動かすためか」を軸にすると読めてきます。特にメモリ枯渇と電源冗長は、後で泣かないために最初から余裕を見るのがコツです。